金融、経済のお話

日経平均、TOPIX、JPX日経400、この3つの指標の違いってなんなの?を調査

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どうも、さびやんです。

さて、投資信託を選んでいると、
似たような銘柄が沢山見るかると思います。

ぱっとみいったい何が違うのか、
さっぱりわかりませんよね。

そこで今回、似たような銘柄をピックアップして、
色々と比較してみようと思います。

比較する銘柄は次の3つに絞ってみました。

① ニッセイ日経平均インデックスファンド
② ニッセイTOPIXインデックスファンド
③ ニッセイJPX日経400インデックスファンド

あえて同じニッセイアセットマネジメントが運用会社の
投資信託をピックアップしてみました。
これにより、いったいどれに投資をするのが正解なのかを考えてみました。

それでは早速見ていきましょう~

① ニッセイ日経平均インデックスファンドをまとめてみた

まずは一番初めとして、ニッセイ日経平均インデックスファンドを
調べてみました。

▷ 運用方針:配当込み日経平均株価(日経225)の動きに連動する投資成果を目指す
▷ ベンチマーク:日経平均トータルリターン・インデックス
▷ 買い付け手数料:なし
▷ 信託報酬:0.18252%以内/年
▷ 信託財産留保額:なし
▷ 解約手数料:なし
▷ ファンドの仕組み:ファミリーファンド方式
▷ 発売日 2016年11月12日
▷ 決算日:毎年2月15日
▷ 投資対象資産:投資信託
▷ 運用会社:ニッセイアセットマネジメント

続けて、組み入れ上位10位銘柄と、
組み入れ上位10位業種を調べてみました。

■■組み入れ上位10位銘柄■■

組み入れ銘柄 組み入れ比率
ファーストリテイリング 7.8%
ファナック 4.7%
ソフトバンクグループ 4.3%
東京エレクトロン 3.3%
KDDI 2.7%
京セラ 2.3%
ダイキン工業 2.1%
信越化学工業 2.0%
デルモ 1.7%
TDK 1.6%

 

■■組み入れ上位10業種■■

組み入れ業種 組み入れ比率
電気機器 20.3%
小売業 10.9%
情報・通信業 10.3%
化学 8.8%
医薬品 7.1%
輸送用機器 6.4%
機械 5.7%
食料品 4.6%
サービス業 4.0%
精密機器 2.9%

ニッセイ日経平均インデックスファンド 2018年1月末 マンスリーレポートより抜粋

② ニッセイTOPIXインデックスファンドをまとめてみた

続けて、ニッセイTOPIXインデックスファンドを調べてみました。

▷ 運用方針:TOPIX(東証株価指数)(配当込み)の動きに連動する投資成果を目指す
▷ ベンチマーク:TOPIX
▷ 買い付け手数料:なし
▷ 信託報酬:0.17172%以内/年
▷ 信託財産留保額:なし
▷ 解約手数料:なし
▷ ファンドの仕組み:ファミリーファンド方式
▷ 発売日 2015年4月17日
▷ 決算日:毎年2月20日
▷ 投資対象資産:投資信託
▷ 運用会社:ニッセイアセットマネジメント

こちらも続けて、組み入れ上位10位銘柄と、
組み入れ上位10位業種を調べてみました。

■■組み入れ上位10位銘柄■■

組み入れ銘柄 組み入れ比率
トヨタ自動車 3.5%
三菱UFJフィナンシャル・グループ 2.2%
ソフトバンクグループ 1.5%
日本電信電話(NTT) 1.4%
三井住友フィナンシャルグループ 1.4%
ソニー 1.3%
本田技研工業(ホンダ) 1.3%
キーエンス 1.2%
任天堂 1.1%
ファナック 1.1%

 

■■組み入れ上位10業種■■

組み入れ業種 組み入れ比率
電気機器 14.1%
輸送用機器 8.9%
銀行業 7.4%
情報・通信業 7.2%
化学 7.2%
機械 5.8%
卸売業 4.7%
小売業 4.6%
医薬品 4.4%
食料品 4.3%

ニッセイTOPIXインデックスファンド 2018年1月末 マンスリーレポートより抜粋

③ ニッセイJPX日経400インデックスファンドをまとめてみた

3番目として、ニッセイJPX400インデックスファンドを調べてみました。

▷ 運用方針:JPX日記絵インデックス400の動きに連動する投資成果を目指す
▷ ベンチマーク:JPX日経インデックス400(配当込み)
▷ 買い付け手数料:なし
▷ 信託報酬:0.2106%以内/年
▷ 信託財産留保額:なし
▷ 解約手数料:なし
▷ ファンドの仕組み:ファミリーファンド方式
▷ 発売日 2015年1月29日
▷ 決算日:毎年11月20日
▷ 投資対象資産:投資信託
▷ 運用会社:ニッセイアセットマネジメント

こちらも続けて、組み入れ上位10位銘柄と、
組み入れ上位10位業種を調べてみました。

■■組み入れ上位10位銘柄■■

組み入れ銘柄 組み入れ比率
トヨタ自動車 1.7%
本田技研工業(ホンダ) 1.7%
キーエンス 1.7%
ソニー 1.6%
ファナック 1.4%
三井住友フィナンシャルグループ 1.4%
三菱UFJフィナンシャルグループ 1.4%
みずほフィナンシャルグループ 1.4%
ソフトバンクグループ 1.3%
武田薬品工業 1.2%

 

■■組み入れ上位10業種■■

組み入れ業種 組み入れ比率
電気機器 16.7%
輸送用機器 8.3%
化学 7.5%
情報・通信業 6.7%
銀行業 6.5%
機械 6.1%
医薬品 5.3%
卸売業 4.9%
陸運業 4.8%
食料品 4.4%

ニッセイJPX日経400インデックスファンド 2018年1月末マンスリーレポートより抜粋

▷ 3つのインデックスファンドを見比べてみたところ驚愕の事実が!?

■ ニッセイ日経平均インデックスファンドの感想

ニッセイ日経平均インデックスファンドの組み入れ上位10位をみて、
正直驚きました。

なんと、日本を代表する企業であるトヨタ自動車が入っていないのです。

運用報告書(全体版)も見たのですが、買っている株数も非常に少ないのです。
(保有株数:218千株 評価額:1,415,038千円 17年2月15日版)

むしろ、本田技研工業(ホンダ)の方が、保有株数も、評価額も高いのです。
(保有株数:436千株 評価額:1,583,116千円 17年2月15日版)

組み入れ業種にしても、電気機器が圧倒的に多く、
20%を超えていました。

日経平均に採用されているとはいえ、
トヨタ自動車を差し置いて、ファーストリテイリングが
1位というのも不思議な感じですね。

とにかく電子機器関連に比重を置いているのが
ニッセイ日経平均インデックスファンドの特徴ということですね。

■ ニッセイTOPIXインデックスファンドの感想

次に、ニッセイTOPIXインデックスファンドですが、
こちらも首位の業種は電気機器です。

しかし、日経平均(20.3%)とは違い、随分と低い(14.1%)比率ですね。

電気機器は、上位銘柄10社のうち、
ソニー、キーエンス、ファナックが当てはまります。

2番手の業種にはトヨタ自動車などの
自動車関連業態である、輸送用機器が入っています。

もちろん組み入れ銘柄1位はトヨタ自動車で、
3.5%の比率になっています。

当然の結果というかなんというか、
これが日本の企業の中で数少ない、
世界に誇れる企業の本来あるべき位置と言えます。

また、もう一つ特徴的なのが銀行業が多く入っている点ですね。

この日経TOPIXインデックスファンドを見ると、
順当な銘柄が、順当に入っているといった印象です。

■ ニッセイJPX日経400インデックスファンドの感想

そして最後に、ニッセイJPX日経400インデックスファンドですが、
はっきり言ってこの銘柄は投資対象にはならないですね。

例えば、確かに組み入れ銘柄は首位はトヨタ自動車ですが、
同比率で本田技研工業、キーエンスが並んでいます。

しかし、はっきり言って各企業ごとの時価総額に対する
投資比率としては、疑問点しかありません。

ヤフーファイナンスで、この三社の時価総額を見てみました。

時価総額
トヨタ自動車:22,234,065百万円(3/5現在)
本田技研工業:6,535,634百万円(3/5現在)
キーエンス :7,564,975百万円(3/5現在)
※ヤフーファイナンスより抜粋

トヨタ自動車の時価総額が圧倒的です。
世界のトヨタですから、当たり前ですよね。

それが、同じ比率(1.7%)とか意味が分かりません。
これは、相対的にトヨタ自動車の比率が低くなっているとも言えます。

念のため、JPX日経400インデックスの
構成銘柄のウエイト一覧を見てみました。

それを見ると、驚愕の事実がわかりました。

JPX日経400インデックスにおけるトヨタ、本田技研工業、キーエンスのウエイト
トヨタ:1.7209%
本田技研工業:1.6929%
キーエンス:1.6721%
※2018年1月31日時点

なんと、JPX自体がこの比率で組んでいるではないですか…

いや、指数に連動する運用を目指しているので、
当然と言えば当然なのでしょうが、
それにしても母体となっているJPX日経400の採用比率がむごい。

圧倒的に時価総額が違うのに、ほとんど比率変わらないとか、
もはやJPX日経400インデックスの存在価値がわかりません。

 

ただ指数を作ればいいってもんじゃないんですよーと問いたいですね。

▷ 総評とまとめ

調べれば調べるほど様々な情報が出てくるので、
まとめるのも困難ですが、これまでの情報を見たうえで
僕の結論はこうです。

投資をするなら

「ニッセイTOPIXインデックスファンド」

これを選びましょう。

特に、全世界投資戦略を取るのなら、
時価総額にある程度合わせた構成比率にしている
TOPIXでやるべきです。

むしろ、こうして調べてみたところ、
他の2つのファンドは選んではいけませんね。

なんでファーストリテイリングの構成比率を首位にしているのか
意味が分かりません。

時価総額がたかだか4,446,608百万円しかないのに。(2018年3月5日現在)
※ヤフーファイナンスより抜粋

自分のあずかり知らぬところで見知らぬ計算式があって、
魔訶不可思議な計算をした結果、
ファーストリテイリングの構成比率を1位にしているならまぁわかります。

しかしこうして調べてみると、少なくともこれはあり得ない。
全然日本そのものを表していない指数なんです。

つまり、
日経平均には指数としての価値が全くないと断言します

ということで、日本の代表的な指数を使うなら、
絶対にTOPIXを使いましょう。

こちらの方が、より日本そのものを表していますからね。

えっ?JPX日経400はどうかって?
何のことかしら…(すでに無かったことにしている

■ 追伸

日経平均を調べていて気付いたのですが、
日経平均(225)は値がさ株(価格が高い株)の影響を受けやすく、
ゆがんだ株価指数と言われているようですね。

何しろ、ファーストリテイリングの株価の動きで
この日経平均が動いてしまうように、
値段が高い株の影響を受けやすいようです。

この関係で海外の投資家は東証株価指数(TOPIX)を重視しているようです。

※ソースは日経平均株価 ウィキペディアより

自分が結論付けた根拠の後押しになっていましたね笑

そもそもとして、この日経平均株価指数は、
日本経済新聞が作り出した指数ですから、あんまり意味がないですよね。
(日経新聞を読んでるだけでは、情報が偏るのでオススメできないのです


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