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【2018年9月】楽天VYMvs本家VYMに衝撃的な結果が!?

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【楽天米国高配当株式・インデックスファンド】と呼ばれる投資信託があります。

 

このファンドは、アメリカのバンガード社が販売しているETFである、バンガード・米国高配当株式ETFをただひたすら買い続ける投資信託です。バンガード・米国高配当株式ETFのティッカーシンボルはVYMと呼ばれていることから、楽天VYMと呼ばれているのがこのファンドです。

 

さて、この楽天VYMですが、日本で発売がスタートしたのが2018年の1月10日です。そしてこの記事を書いているのが2018年9月30日であることから、ざっと9か月近く経った状態です。

 

このファンドの特徴云々は、過去の記事で書いておりますので、そちらをご覧ください。下にリンクを載せておきますね。

 

9か月という期間が経ったことから、とりあえず一度、今の楽天VYMの状況と、母体となっているバンガード・米国高配当株式ETF(バンガードVYM)を比較して、ちゃんと運用が上手くいっているかを調べてみようと思います。

楽天VYMの現在を見てみる

僕の楽天VYMの積立は1月の末ごろにスタートしました。実験的にやってはいるものの、一時はとにかく基準価額が下がりまくっており、もしかしたらダメなファンドじゃないのか…と思っていましたね。

 

実際、そういった楽天VYMのダメっぷりを熱く語った記事も過去に書いたぐらいです。その時の記事は下のリンクをご覧くださいね。

 

これらを踏まえたうえで、今現在の楽天VYMがどうなっているかを見てみましょう。

楽天VYM全期間チャート 2018年9月28日時点

※SBI証券より転載

このチャートを見ると、発売した直後から強烈に下げ始め、一時は8700円までに落ちるなど、基準価額の低迷にが続いていました。しかし4月末頃に相場が底を打ち、そこからじわりじわりと値を戻してきているのがわかります。

 

そしてつい最近、奇跡的にスタートの基準価額を上回ってきました。あまりに値が下がっていたことから、もう戻らないんじゃないかと思っていたのですが、しぶとかったですね。

 

もちろん僕はこの低迷していた期間もひたすらに低額を積立続けていたので、低い金額て多くの口数が買えた中で、値を戻してくれたのはありがたいことです。

 

この楽天VYMのチャートだけを見ると、なんだかんだで良くなってきているのがわかりますね。

 

それでは、肝心かなめの本家VYMである、バンガード・米国高配当株式ETFの値段の推移を見てみることにしましょう。

バンガード・米国高配当株式ETFの現在を見てみる

続けて本家VYMの、バンガード・米国高配当株式ETFのチャートを見てみましょう。

バンガード・米国高配当株式ETF年間チャート 2018年9月28日時点

※SBI証券より転載

楽天VYMは1月スタートなので表記が中途半端になりますが、本家VYMは1年間のチャートを表示してみました。

 

こちらも楽天VYMと同じく、大きく下げた後に徐々にですが上昇して行っているのがわかりますね。SBI証券の機能に、転換点を表示する機能があったので、ついでに表示させておきました。

 

さて、これをじっと見てみると、どうも楽天VYMと、本家VYMとでは、微妙にチャートが違うことがわかります。しかもどちらかというと、僕にとって都合のいい方向に違う感じではあります。いやしかし、本家VYMは配当金を含めていない基準価額です。それを含めたうえで、勝負をつけていきましょう。

配当金込みで楽天VYMと本家VYMを比較してみる

楽天VYMと本家VYMをチャートの基準価額だけで見てしまうと、どうしても誤差が出ます。何しろ、楽天VYMは配当金を再投資しています。また、本家VYMは配当金を出しているため、その分の価値が目減りしているのです。

 

ですから、本家VYMも配当金を再投資したことを前提に見ていかないといけません。

ここで、本家VYMの配当履歴を書いていきましょう。加算する配当履歴は楽天VYMがスタートした後からで考えてみます。

 

配当履歴
2018年3月27日:0.60840ドル
2018年6月25日:0.6302ドル
2018年9月27日:0.6718ドル

3回の配当合計 1.9104ドル

 

これにアメリカの源泉徴収税率10%を差し引いたものを、現在の基準価額に足し合わせてみます。

 

本家VYMの現在の基準価額:87.09ドル
3回の配当1.9104×90%=1.71936ドル

本家VYMの現在の実質価値:87.09+1.71936=88.80936ドル

 

そうそう、忘れていましたが当時のドル円の価値と、今の価値は違いますから、その辺も計算に入れなければいけません。

 

2018年1月10日のドル円レート:1ドル111.42円 本家VYM基準価額:87.12ドル
2018年9月28日のドル円レート:1ドル113.68円 本家VYM基準価額:88.80936ドル

 

さて、これらを諸々計算式に放り込んだら、それぞれの日本円の価値がわかりました。

 

2018年1月10日時点での本家VYMの価値:約9707円
2018年9月28日の時点での本家VYMの価値:約10096円

 

むむむ…計算上は現在の基準価額の方が、配当込みだと実質的に高いことになっていますね。円安の恩恵がもろに出ていますね。

 

この数字が出たうえで、楽天VYMの基準価額と比較してみましょう。本家VYMの1月10日時点での価値である9707円を、同日の楽天VYMの基準価額10000円に合わせるように計算するためには、本家VYMの値段9707に3%増やせば大体同じ数字になりました。ということは、10096円に3%かけ合わせれば、比較ができます。

 

ということで、ぽちっとな。(計算機を叩く音

 

本家VYMの現在の基準価額(修正版)10398.88円

楽天VYMの現在の基準価額:10266円

 

本家VYMの基準価額(修正版)に対して、楽天VYMの基準価額にだいぶ差があるじゃありませんか。その差-1.294%

 

なんやて工藤!(数か月ぶり3度目の使用

楽天VYMvs本家VYMの結論

色々と計算してみた結果ですが、自分の計算式が間違っていなければ、本家VYMである「バンガード・米国高配当株式ETF」に対して、楽天・米国高配当株式インデックスファンド(楽天VYM)が-1.294%と出遅れているのがわかります。

 

以前の記事でも色々と計算したかと思いますが、あの時は確か配当金を含めた修正基準価額で見ていませんでした。しかし今回かなりしっかり計算した結果、この大きな誤差が見て取れます。

 

この誤差は、優秀なファンドであれば、0.1%程度の乖離しかないものもあります。そのうえで考えると、かなり大きな誤差と言えます。

 

もちろん僕の計算式が間違っていたら元も子もないのですが、仮にそんなに間違いが無いようであれば、正直本家ETFを買ったほうが良いのは間違いありません。確かに日本で実質海外ETFを購入できるメリットは大きいです。

 

しかし、ここまで乖離が進んでいるようならば、潔く本家VYMを購入したほうが良さそうに思えてしまったのは、僕だけでしょうか。結論としては、まとまったお金がないうちのみ限定で楽天VYMを購入しておき、順次本家VYMに切り替えたほうが、現時点では明らかに有利だと感じますね。

 

ではではっ!


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