どうしても本を読む気力がわかない時とか、めんどくさいなぁと思う時が、ときどきあります。
でも、積極的に読める日もあるんですよね。
なんでそのときどきで本を読む気分が変わるのか、不思議に思っていました。
やる気がわくときと、わかないときって何が違うんでしょうか。
いやいや、そりゃその本が面白ければ読み切れるし、面白くないから読めないんでしょ…という意見はごもっともです。
ですが、そうは言っても読まないときもあるんですよね。
でね、どうして本を読めないのか、読み進められないのかを考えてみると、ある3つの問題が浮かんできました。
これは本に限らず、なぜ人は物事を続けられないのか、続かないのかという本質の話にもかかってきます。
そこで今回の記事では、そんな本に絡めた、続けられない原因と、その対処法について科学的根拠を基にして解説していきたいと思います。
本が読み進められない原因その1:読み始めないから読み始められない
本を読めない原因のひとつは、『読み始めないから読み始まらない』のです。
またおまえややこしいことを言い始めたな…と思われるかもしれませんが、つまりこういうことです。
そもそも人間は、何かの決断や行動をするために、多くのエネルギーを消費します。
よくある、元気な時はなんにでも取り組めるのに、そうでないときはどうしても腰が重くなる――というのは、その決断や行動に費やすエネルギーが足りていないからなんです。
そんなエネルギーが足りなくなる原因は様々ありますが、身体が疲れているときや、ネガティブな出来事が起きたときなどの、心身のトラブルが主な理由です。
疲れている時はあんまり外に出かけたくないですし、家でゴロゴロしていたいと思う感情は、そういった活動エネルギーが足りておらず、そのエネルギーの消費を抑えたいからなわけです。
ところが、一旦ものごとを始めてみると、案外続くことに気付きませんか?
・嫌々始めたお風呂場の掃除が、気付いていたら熱中してしまい、ピカピカになるまでやってしまった
・料理を作る気力が無かったのに、始めてみると思ったよりしっかりしたものを作ってしまった
このように、最初はやる気がなかったのにもかかわらず、一旦やり始めてしまうと案外続くのです。
つまり人は、スタートの時に使う決断エネルギーさえ出すことができれば、あとは慣性で続けることができるのです。
今書いているブログも、どうしても記事を書く気力が沸きませんでした。
やはり僕も人間ですから、気力がわかない日もあります。
特に休みの日なんかは、だらだらお菓子祭りなんかしたくなってしまいます笑
ですがこの法則を理解しているので、とりあえずなんか書こうと思い始めてみたところ、この時点でざっと1000文字は簡単に書いてしまいました。
ブログも書き始めれば、書き始められるのです。
本を読い進められない原因その2:目標が高すぎるから始められない
目標を立てることは大切ですが、その目標自体が高すぎると、人間心理としてはどうしても否定的な感情を呼び起こします。
その目標が達成できそうなら、『よし、頑張るぞ!』となるかもしれませんが、どう考えても達成不可能な、または達成するのに非常に困難な目標は、従業員のモチベーションを著しく下げます。
例えば、日々の売り上げが100万円の会社が、次の日に急に200万円をあげるぞ!と言ったところで、無茶に無謀にと感じますよね。
できないのはやる気が無いからだ!と叱責するあほな上司がこの世の中には数多くいますが、もはやトンチンンカン過ぎて無能の烙印を押すべきです。
目標とは、実現可能なもののことを目標というのであって、現実的にできもしないことを声高に叫んだところで、できないものはできません。
人ってできそうなことはやりますが、初めからできそうにないと感じているものに対しては、まずもって行動しません。
行動しない理由を、その人のやる気のせいにされては困ります。
ではこの問題を踏まえたうえで、どうしたら本を読み進めることができるでしょうか?
簡単に言えば、始めるための敷居をめちゃくちゃ低くしてしまえばいいんです。
本を例にとってお話しましょう。
今日は300ページある本を1冊読みきろう!と思ったら、そのボリュームに読み始められませんよね。
そこでとりあえず目標を下げて、今日は5ページは読んでみようか…と目標を変えてみるわけです
すると、5ページぐらいなら読めそうだなって感じますよね?だって、たったの5ページですからね。
この読めそう…やりやすそう…と思うことこそが、物事を始めるためのきっかけとして、非常に大切な感情なのです。
つまりまとめると、スタートするための敷居を下げることで、始めさせるための障壁を低くさせることにより、より始めやすくできるのです。
僕はブログ記事を書くときに、とりあえず一旦500文字分だけでいいから書いてみよう…というルールを決めています。
僕はブログを書く際、休みの日はブログをまとめて3本書く…という目標を立ててはいますが、結果的に達成することもありますし、しないこともあります。
人から見ればかなりハードルが高いと感じる目標だと思いますが、僕のこの500文字ルールにより、結局書けてしまうことが多いです。
僕が本を読み進める時も同じように、どんな時でもとりあえず10ページは読むようにしています。
すると意外と多くのページを読めてしまいますから、始めの一歩の始めやすさを、とにかく始めやすくすることがものすごく大切です。
本を読み進められない原因その3:進んでいる実感がない
人間は毎日、毎時分、進んでいる感覚が欲しいものです。
成長している証、みたいなもんでしょうか。
ドラクエでいえば、レベルアップが数字として表れている状態ってやつですね。
しかし普段の仕事をしていると、やるべき目標に対して、やったかやってないかの2択しかありません。つまり、その目標を達成しない限りは、いつまでたっても達成感が味わえないんです。
そうすると、進んでる感覚がないので遅々として物事がすすみません。
重要なプロジェクトと言われていても、完成するまで達成感を味わうことができませんから、時間とともにモチベーションが下がる一方です。
ですから、細かく細かく、達成する感覚を得られるような、アイディアを設定しておくことが大切です。
つまりこの考え方を利用し、本を読むときに前に進んでいる感覚を持たせることで、ああ、自分はこれだけ頑張って読んだんだな、昨日はここまで読んだのか…と読み続けられるやる気に繋がります。
僕が本を読むときは、その日読んだところまでのページに、日付を書いた付箋を貼ります。
すると、この日はここまで読んだ…今日はここまで読んだ…という目に見える実感がわいてきます。
これを張らないと、自分がいつ、どれぐらい読んだ結果今のこのページにたどり着いたのかがわからなくなり、その本の続きを読む気がなかなか起きません。
目に見える読んでいる実感を持たせるため、読んだ分だけ付箋を貼り続けているってわけです。
おわりに
さて、気付けば3000文字近くの記事を書き終えたわけですが。
これらは全て、人間の行動心理を基にした、始めるため、続けるための技術を使った結果です。
こうしてみると、よりその力の強さが強く感じます。
なにしろ、この記事を書く前までは、本当にやる気がありませんでしたからね笑
今日ぐらい休もうか…と思ったことすらありました。
しかし、目標をとにかく低くし、とにかく始めてみるという考えで始めてみると、進みに進んで今に至ります。
思った以上に簡単にかつ、高品質な記事が出来上がりました。
ある意味で読書術みたいなものですが、記事の内容の通り、生活すべてにも使える話です。
実際に僕もめちゃくちゃ利用していますからね。
ですので、どうしてもやる気が起きない、めんどくさいと感じていつつも、やらなきゃいけない…なんて時に、使ってみてはいかがでしょうか?
やり始める前と、やり始めた後では、随分と気持ちが変わると思いますよ。
ではでは、今日はこの辺でっ!
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