『アイデアのちから』って本がすこぶる面白いです。
ですがタイトルを見ただけで、勘違いをしてはいけません。
【ビジネスアイディアなどをひらめくためのテクニック本】と思われがちですが、実はまったく違います。
この本は、あなたの取り巻く環境ほぼ全てに絶大な効果を発揮する、『伝え方』がテーマになっています。
【アイデアのちから】の中身をほんのすこし紹介
抜粋
『つまり、記憶に焼きつくアイデアをどうやって組み立てるか、ということだ』
P17 本書が生まれた経緯より
上記したように、記憶に焼きつくアイデアの組み立て方を、具体的に紹介しているのが本書なのです。
著者のチップ・ハース、ダン・ハース兄弟が、様々な広告や文章などから記憶残りやすいものと残りにくいものの違いは何なのかを、徹底的に研究した結果が本書でまとめられています。
特にポイントとなるのは、【アイデアのちから】では、たったの『6つ』を覚えればいいという点です。
この手の本は【文章が上手くなる37のポイント】とか、【完全版、文章上達術100選】とか、いやいや覚えること多すぎでしょ!というものばかりじゃないですか。
それがたったの6つだけであれば、物覚えが悪い僕ですら、頑張ればなんとか覚えれそうです。(もっともその中身は、ひっじょーーーに濃いんですけどね…汗)
では、その6つについてもうちょっとだけご紹介。
記憶に焼き付くアイデアの6原則とは
この本の中では、記憶に焼き付く方法として、6つの原則を語っています。
<strong>記憶に焼き付くアイデアの6原則</strong>
- 単純明快である
- 意外性がある
- 具体的である
- 信頼性がある
- 感情に訴える
- 物語性がある
この章タイトルだけ見ても、なんとなーーくイメージが沸いてきそうですよね。
さらにそれぞれの章の終わりには、印象に残らない文章を例にとって、より記憶に焼き付く文章へ書き直している点も、非常に参考になります。
むしろ、こここそがこの本の真骨頂かもしれませんね。
より詳しい内容は、ぜひとも書籍を買って読んでみてくださいな。
スーパーで買うようなワイン1本分程度の書籍代で、ここまで濃い内容を学べるんだから、鼻血が出るぐらいお買い得です!
おわりに
この本の内容は、本当に様々な場面で大いに使えそうです。
特にもの書きの人にとっては、バイブル的本になってもおかしくないと、僕は声を大にして言いたいです。
なにしろ、今まで赤と青の色しか知らなかった人の頭に、黄や緑や白や黒と言った、新しい色を発見させてくれるような、そんな本なのですから。
…いやまてよ。
むしろこれを読まれてしまうと、僕が不利になるんじゃないか…?
せっかくの知識を、独占したほうが良いんじゃないのか…?
………
こほん。
この本は読まなくていいです。
絶対に買わない方がいいです。
いや、フリじゃなくてほんとに。
いやほんとに。