どうも、さびやんでございます。
さて今回は、アメリカ市場で売買されているシンガポールETFを、リスク分散の観点から購入し始めた話をしていきたいと思います。
目次
どんなシンガポールETFを買ったのか?
僕が今回買い付けたシンガポールETFは、iシェアーズMSCIシンガポールETF(EWS)という商品です。
僕は23.15ドルで1株だけですが買い付けました。
このiシェアーズMSCIシンガポールETF(EWS)は、アメリカの株式市場で売買されている米国籍のETFです。
運用元はiシェアーズということで、ブラックロック社ですね。
このETFの運用方針としては、MSCI・シンガポール・インデックスに連動する運用成績を目指しています。
米国籍のシンガポールに投資するETFっていう形なので、なんかややこしいですが、米国株の一種と考えてもらえばいいでしょう。
経費率は0.5%。
年に2回分配金も出しており、分配金利回りは税抜き4.73%だそうです。
6月と12月に分配金がもらえているようで、前回は12月16日に0.682389ドルが落ちたそうです。
※SBI証券調べ
なぜiシェアーズMSCIシンガポールETF(EWS)を買ったのか?
このETFを買い付けた理由は実にシンプルで、地政学リスクを分散するべくの判断になります。
それに付随してですが、金融立国としてのシンガポールという国の特殊性も、投資対象となった大きな理由があります。
地政学リスクを避けるためのシンガポール
地政学リスクとは、いわばその土地や地域で何らかの大きな社会的トラブルなどが起きたとき、その国またはその周辺国に影響を及ぼすリスクのことですね。
シンガポールに投資をするのは、そんな地政学リスクを踏まえて事も多分にあります。
たとえば、以前にアメリカに飛行機が突っ込んだ世界同時多発テロがありましたよね。
結果的には全世界に波及しましたが、当然ですが一番の被害を被ったのはアメリカ経済です。
ということは、そういったアメリカ、またはそれに関わるものに大きな影響が出てしまうと、そこに投資している投資家たちも、同様に被害を被ってしまいます。
ですので、いざそういったトラブルが起きた時ようとして、投資している地域を分散させておくことで、リスクを減らすわけですね。
特にアメリカ経済におんぶにだっこの今のご時世だと、どうしてもアメリカに資金が集中させがちです。
日本人は特にその傾向が強いかなと思っております。
ですが実は日本には身近に金融に強い国があるわけです。
それがシンガポールってことですね。
であれば、そんな地政学リスクを踏まえたうえで、アメリカに全ての資産を振り分けるのではなく、一定額は別な国、今回でいえばシンガポール、に資産を分けていたほうが安全だろう…という判断になったわけです。
世界中の資金が集まりやすいシンガポールという国の土壌
実はシンガポールには今、香港に投資していた資産家のお金が集まっているそうです。
その理由は当然香港のデモの影響です。
香港もシンガポールと同じく、金融立国として名高い国です。
ですが昨今のデモの影響で香港経済が大変な状態になっております。
そんな中、世の香港に投資をしていた投資家たちの資金はどうなるでしょうか?
この手のモノは、リスクを回避して安全な場所にお金を移動するのが世の常です。
そこで向かっている先は、シンガポールという訳ですね。
実際に今、シンガポールの土地の価格が日に日に値上がりをしているようです。
価格が上がる理由は、供給に対して需要の方が多い場合ですよね。
じゃあその価格を上げている人は誰なんだって話です。
価格を上げているのは、お金を持っている人たち。
今回でいえば基本的には中華系の資金、つまり香港から逃げてきた人たちのお金、と考えるのが妥当ですよね。
まぁそれが原因で、もともと住んでいる人たちが住宅なんかを買おうとしても、高すぎて手が出せないという弊害も生まれておりますが…
なにしろシンガポール自体が狭い土地ですしね。
それはさておき。
そういった香港を含む、資金の逃げ先として候補に挙がりやすいのがシンガポールという国ってわけです。
そう考えると、そんな資金の流入先に自分の資産を紛れ込ませておけば、大きな資本が集まっているうちは基本的に安全ですから、リスク分散には都合がいいわけですな。
iシェアーズMSCIシンガポールETF(EWS)の具体的な組み入れ銘柄は
じゃあそんなiシェアーズMSCIシンガポールETF(EWS)は、具体的にどんな銘柄に投資しているか気になりますよね。
ということで、僕個人が後で見直すためにも笑、まとめておこうと思います。
以下に組み入れ上位10銘柄をまとめておきました。
ちなみに、このETFは全部で25銘柄にしか投資していないようです。
■ iシェアーズMSCIシンガポールETF(EWS)の組み入れ上位10銘柄
銘柄 | セクター | 保有比率(%表示) |
DBSグループ | 金融 | 18.19 |
華僑銀行 | 金融 | 13.60 |
UOB(ユナイテッド・オーバーシーズ・銀行) | 金融 | 12.77 |
シンガポールテレコム | 通信 | 4.66 |
ケッペル・コーポレーション | 資本財・サービス | 4.49 |
アセンダスREIT | 不動産 | 4.31 |
ウィルマ―・インターナショナル | 生活必需品 | 3.70 |
シンガポール証券取引所 | 金融 | 3.37 |
シンガポール・テクノロジーズ・エンジニアリング | 資本財・サービス | 3.23 |
ゲンティンシンガポールPLG | 一般消費財・サービス | 2.66 |
※以上の情報はブラックロック社のHPより転載いたしております。
※2020年1月28日時点での情報
こうしてみてみると、金融に全振りしてんじゃね?ってぐらい、金融関係の銘柄比率が高いですね。
電卓を叩いてみたところ、組み入れ上位10銘柄だけでも、金融比率が47.93%と半数近くなってます。
今回のシンガポールETFに投資するってことは、間接的に金融株に買い付けるって考え方に繋がるわけですから、逆にむしろわかりやすくていいですね笑
iシェアーズMSCIシンガポールETF(EWS)のチャートを見ておこう
さてさて、それを踏まえたうえでiシェアーズMSCIシンガポールETF(EWS)のチャートを見てみましょう。
このチャートは週足なのですが、見てみると最近は上が25.35、下が21.84ドル付近のレンジ相場になっているのがわかりますね。
もちろん為替の影響もあるのでしょうが、ある程度価値の維持はしているのかなっていう印象です。
ということは、このETFに関して言えば、資産の逃避先として使いやすそうですし、分配金も割と高いので、値上がりはそんなに期待しないけど、ある程度投資資産の価値を維持しつつ、分配金を定期的にもらっていく、そんな戦略に使えそうですね。
ちなみにこのETFは過去、2009年に10ドルをつけ、もっと昔の1998年には6ドルちょっとをつけています。
ですがここ最近はある程度価格の変動も落ち着いてきており、2016年に18ドルを付けたのを最後に、大体20ドル以上を維持している感じです。
最大は2018年の28ドル。
こうしてみてみると、割と安定資産のように見えてくる不思議!
これはオフレコですが、僕は大体最初はインスピレーションで銘柄を買っていまして、買った後にこうして記事にするために調べることで、気付くことが多いです。
まとめ:これからのiシェアーズMSCIシンガポールETF(EWS)の投資戦略
とりあえずこのiシェアーズMSCIシンガポールETF(EWS)については、SBI証券で定期買い付けETF銘柄として買い続けて行く予定です。
iシェアーズMSCIシンガポールETF(EWS)は、案外安定資産としては悪くない銘柄なんじゃないかと感じております。
何より、1株の買い付け価格が安い(20ドルちょっと)ということで、非常に手を出しやすいのもありますしね。
20ドルちょっとなら、3000円あれば1株買えますし。
こうしてまとめてみるとこで、色々と見えてくるものもありました。
ある程度高い分配金もさることながら、これまたある程度安定した資産価値を保っていることを考えると、分配金狙いの長期保有も割とありなんじゃないかと思います。
そういった意味も込めて、しばらくは1株だけですが定期買い付けをしていきたいと思います。
場合によっては管理を簡単にするために、他の投資商品に振り分けている資産を、ある程度この銘柄を買うために使ってもいいかなーって思っちゃいます。
あんまり分散させすぎると、管理がめんどくさくなりますしね。
ということで
今回の記事はこの辺で、また次回お会いしましょーノシ