ルールとは、時代や環境に即したものを作り上げなければいけないと思うのです。
昔は9時ー17時という労働時間が当たり前だったものですが、そのような労働基準だと、例えば昼間に学校に通いつつ夜に働きたい人にとっては、昼間に働けない分お金の問題が出てきます。
ところが世の中のルールが変わって、もっとフレキシブルに働けるようになれば、夜に働いてお金を稼ぎつつ、昼間は学校に行くことが出来るようになります。
そういった、生活の多様化とともに、ルールを変えて行く必要があります。
しかし中には時代の流れに取り残されているものもあります。
最たる例が法律です。
そもそも日本国憲法は、第二次世界大戦後のGHQによって適当に作られたものですから、今の近代化した社会にとっては、その解釈は非常に無理があります。
ですから、本来であれば我々日本人の生活様式などに合わせ、より柔軟に変えて行かなければいけません。
ところが、現状はとてもそのような柔軟な体制にはなっていません。
その結果、僕たちの生活は、ただただ苦しくなる一方です。
いったい誰のための憲法なのでしょうか。
それと同じことが、コンビニ最大手のセブンイレブンにも言えます。
今回の記事では、そのコンビニ業界の闇、特に最近ニュースになったセブンイレブンについて思うことを書いてみたいと思います。
セブンイレブンの24時間営業問題について思うこと
コンビニといえば24時間営業で有名ですよね。
そんな24時間営業のありかたについて、コンビニ最大手のセブンイレブンで大きな問題になっていたことをニュースで知りました。
そもそも事の発端は、店舗のオーナー側が夜間の人材確保が困難だということで、苦肉の策として営業時間を短くしたんだそうです。
ところがそれに対してセブンイレブン側は、24時間営業することが契約により定められているから、それを守れないなら営業停止だ!と脅しをかけてきました。
さて、この話は果たしてどっちが問題なのでしょう?
批判を受けることも踏まえたうえではっきり言いますと、実はどちらの意見も一理あると思うのです。
そもそもルールとは、社会や組織などが無法地帯にならないように作っているものです。
ルールを常に破り続けていたら、じゃあ何のためにルールを決めたんだって話です。
ルールとは、基本的に順守するからルールなのです。
セブンイレブン側は、24時間営業をすることを前提とした契約を結んでいるそうですね。
それを了承したうえで営業をしているのであれば、今回の営業時間短縮は、一言で言えば契約違反です。
よって、契約解除を言い渡されたとしても反論する余地はありません。
それが、契約という法的拘束力の強さです。
それを簡単に破られてしまうようでは、じゃあ何のための契約だったんだって話になります。
とはいえ、じゃあ全部が全部オーナー側が悪いかというとそういう問題でもありません。
働いてくれる人がいない時間帯にも営業することに、物理的に無理が出てきます。
それでも強引に営業しようとすると、必然的にしわ寄せがオーナーに来ます。
結果どうなるか…オーナーが身体を壊してお店の営業自体が止まってしまうのも時間の問題です。
いくら人材確保は店舗側の責任だ!とセブンイレブン側が強くいったとしても、人が雇えなければお店を開くこともできませんからね。
そもそもとして、夜間のバイトで人を雇えないということは、その地域で夜間営業の需要が少ないとも言えます。
は?なんでそう言えるの?と思われるかもしれませんが、ちょっと考えればわかります。
需要もないのに供給は出来ないよね
基本的にバイトをする人は、その近隣に住んでいることが多いですよね。
もし仮に近隣住民が夜間も活動することが多いなら、そのうちの一定数が夜間のコンビニでバイトしようかな…と思うはず。
しかし、近隣住民が昼間活動するだけのサラリーマンだらけだった場合、夜は当然寝ますから、夜間バイトをするわけありません。
つまり、夜働きたいという需要がない地域に、24時間営業のコンビニを建てたとしても、誰も働きに来ませんよね、という話です。
その辺のことを、頭の固い連中は何もわかっていないのでしょう。
であれば、もっと柔軟に物事を考え、地域ごとにお店を開ける時間を調整し、全ての人がWIN-WINになるような仕組みを採用すればいいのです。
ルールは常に時代に合わせて最良にしていかなければ
冒頭にも書きましたが、ルールは時代とともに移り変わならければなりません。
そして今回のルールを作っているのは、明らかにセブンイレブン側です。
権力的にはどうしたって、セブンイレブン>>>>越えられない壁>>>>フランチャイズ店オーナーの図式は変わりませんよね。
契約に対する強制力は絶対です。
ですがそもそも需要と供給のバランスが悪くなってきている地域で、24時間を固執することはただの頑固ものでしかありません。
むしろ、セブンイレブン側から契約条件の変更を提示するのが筋ってもんです。
企業は営利目的でやっているんだから当たり前だとしても、それよりも上位にある理念として、店舗で働く人たちへの充実した人生を提供する義務を怠ってはいけません。
お店に来るお客様のためにといって、ルールを作る側が権力を振りかざし、店舗側に多くの犠牲を強いることは、自分の利益の事しか考えていない、利己主義者でしかありません。
つまりセブンイレブンとは、人のことを考えられない、自分さえよければ他はどうなってもいいという、生粋のクズ企業ってことですね。
おわりに
何度も言いますが、ルールは状況に合わせてフレキシブルに変えて行かなければいけません。
その辺を、セブンイレブン側は理解しておかないといけないんですけど、この手のモノは絶対に変えないでしょうね笑
セブンイレブンに限らずですが、俺がルールだ!と言っているような日本の大企業は、頭がかっちかちで、柔軟性が全くなく、革新的なものが生み出されないのが特徴です。
だから日本には、いつまでたってもアメリカ企業のような、世界を変えるような革新的な技術やサービスが生まれにくいんだろうと思います。
また、そういった新しいことを始めようとする人に、非常に冷たい社会でもあります。
悲しい国、日本とはまさにことことですな。
あ、そうそう、コンビニ業界がこの手の話でよく言うのが、社会のインフラになるため、24時間営業は義務だ!ってことを言っていますよね。
僕から言わせれば、本気で言っているのなら頭が悪すぎます。
それを言うんだったら、行政側がそういう仕組みを作るべきであって、コンビニに任せる道理はおかしい。
あんな安月給で、仕事量だけ増やさせてどうする気なの?
なんでもかんでもコンビニ店員に任せよう…っていう発想がおかしいってことに気付くべきですな。
なんなら、行政サービスをコンビニで提供する代わりに、コンビニで働く人たちに向けて、サービスの量に応じて所得免除などをするべきです。
そうしたら、みんなこぞってコンビニで働きたくなるかもしれませんよ。
日本は確かに安全な国ではありますが、その一方、なんの自由もない、面白くはない国でもありますね。
ま、僕はコンビニにこれっぽっちも行かないので、全部潰れたとしても知ったことではないんですけどね笑
――!今回の内容に関連した記事を3つご紹介!――
■なぜルールが必要なのかを考えておくと良いでしょう
>ルールが作られた背景を知り、守ることで僕たちはうまく生きていけている話
■ルール作りはもっとシンプルに、そして具体的に考えたいものです
>『書籍』シンプルルールから学ぶ、単純だけど奥が深いルールの作り方
■セブンイレブンは、アダム・グラントから独創的な人の習慣を学ぶべきでしょう
>【TEDトーク】アダム・グラントから学ぶ独創的な人の驚くべき習慣とは