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【投資信託】日本と海外市場の変化率を比較してから投資したほうが良さげかも

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どうも日本の株式市場は、海外と比べて、成長力と回復力が無いように思われます。

その理由は、日本株式と先進国株式の投資信託の基準価額の変化率を比べるとわりと納得がいきそうです。

 

そもそも投資信託とは、大きく分けて次の3つに分類できます。

・日本株式

・先進国株式

・新興国株式

 

この3つのうち、やはり世界を引っ張っていっているのが、先進国株式、主にアメリカ株ですね。

 

では逆に、日本株や新興国株は世界を引っ張っていっているでしょうか?

その答え合わせをするには、価格の変動差ではなく、変化率を見るのが一番わかりやすいと思います。

 

ということで、この日本株、先進国株式、新興国株式の投資信託をそれぞれひとつずつピックアップして、その変化率を調べてみることにしました。

 

すると、冒頭に書いた通りなのですが、どうも日本の市場だけが非常にびみょ~な状態に思えるのです。

では早速、その根拠となる各投資信託の基準価額の変化率を、次に載せておきますね。

投資信託の基準価額の変化率を1年間超おおざっぱに調べてみた

さて、今回基準価額の変化率を調べるうえで、実際に参考にする投資信託を次の3つにしました。

日本株式=ニッセイTOPIXインデックスファンド

先進国株式=ニッセイ外国株式インデックスファンド

新興国株式=ニッセイ新興国株式インデックスファンド

 

運用会社を全部ニッセイにしたのは、そうしたほうが投資の判断基準が一定になりやすいと思ったからです。

 

さて、これらの基準価額を追ってみよう…と思ったものの、いちいち全部の価格を比較するのはもはや手間しかないので、思い切って超ざっくりみてみることにしました。

 

ということで、比較するのは1年間のうち、主要な高値と安値だけです。

ええ、ざっくりの極致とはまさにこのことですね笑

急にデータの信用性に不安を抱えますがまぁ良しとしましょう。

 

ややこしくならないように、ルールとして、TOPIXの高値安値を付けた日付を基準日として調べてみることにします。

ついでに、基準価額の隣に、前回の高安値からどれくらい変化したのかの変化率も載せときますね。

その調べた結果が下の表です。

高安値の日付 TOPIX(変化率) 外国株式(変化率) 新興国株式(変化率)
2018年10月2日 12,015円 16,446円 9,536円
2018年12月25日 9,325円(-22.39%) 13,091円(-20.4%) 8,348円(-12.45%)
2019年3月4日 10,742円(+15.19%) 15,668円(+19.68%) 9,393円(+12.51%)

投資信託の基準額の変化率を見てどう考えるべきか

さてさて、衝撃的なデータが出ましたね笑

 

外国株式に関しては、およそ5か月の間で基準価額がまずまずの回復を見せておりますね。

それに新興国株式にいたっては、ほぼほぼ戻してきてます。

 

 

ところがです。

ここで登場するのが、問題児である東京TOPIXくん。

こやつ、海外の株式市場と比べて、一人だけ回復する気ゼロです。

 

日本株のファンドだけ、反発力が弱いのです。

つまりこの状況は、世界の名だたる企業の成長速度に比べて、日本企業の成長速度が明らかに遅れてる…と説明できそうです。

 

「せんせー、日本君が、マラソンからまだ返ってきてませーん」

「またアイツか…みんなはもうとっくに帰ってきてるのに、なにやってんだよまったく」

 

っていう状態です笑

 

投資は需給関係で成り立っています。

つまり、欲しいという人とあげるという人のバランスで今の価格が決まっているということです。

 

これは、欲しいと思う人が多ければ多いほど価値は上がりますし、少なければ少ないほど価値が下がるの、という意味です。

価値が上がらないということは、欲しいという人が少ない=この投資市場には価値がないと考えている、ということに繋がります。

 

TOPIXが回復しないということは、日本の株式市場に価値はない、またはその土台を成す、日本企業は、世界の他の国や企業と比べて価値は低い、言っているのと一緒です。

 

もちろん、今回のデータはあくまで1年間の区切りで見た高値安値の変化率を利用したに過ぎません。

もっともっと長い、それこそ10年単位で見た場合、2011年の11月ぐらいからの変化率は、日本市場の方が高くなっています。(ちょっとだけね笑)

 

まぁ当時の売国政党である民主党政権により、日本の株式市場を含む日本経済全てが死亡していたので、現在は反動である程度健全に戻った…というだけな気もしますがね。

 

そのうえで、少なくとも直近の1年間の状況を見ると、日本株に投資をするよりは、海外株に投資したほうが効率がいいというのが、TOPIXの動きを見て強く感じました。

じゃあに日本株に投資をする投資信託は買う必要がないのか?

この考え方は、リスク分散として考えるのか、はたまたある程度リスクを負って、効率的に資産を増やしたいかで意味合いが変わります。

 

結論としては、ご自身の投資スタンスの結果で選べば、それでよいのではないかと思います。

 

つまり、リスクをできるだけ分散したい、そんなに効率的でなくとも、安全安心であればいい…という方は、僕がおすすめしている全世界投資戦略を使って、リスク分散をしていけばよろしいと思います。

 

けれど、もう少し効率的に投資をしたい、もうちょっとリスクを高くしたいという方にとっては、日本市場へ投資する投資信託は魅力が薄いです。

それよりも、その分の資金を、アメリカ株に突っ込んだ方が効率は良いと思います。

なにしろ、世界経済はアメリカが主軸となって回っていますからねぇ。

 

そのうえで、僕はある程度リスクを負える人間ですから、もう少し利益追求をしたいと思った結果、海外株を選んだに過ぎないだけですね

おわりに

さて、今回出した投資信託の基準価額の変化率ですが、これを見てどう考えるかは人によりけりです。

 

あくまで1年間の、しかも超ざっくり調査という、限りなく信ぴょう性が低い調査結果です。

とはいえ、ざっくりでもある程度の様相は見えてくると思います。

 

これは僕個人の意見ですのであんまり参考にならないかもしれませんが、アメリカに準ずる企業は、イノベーションの力が強烈で、常に世界をリードしています。

 

かたや日本企業は、過去の影響に縛られたまま、世界的に変化をもたらすような、革新的な技術をなかなか世に排出できません。

これは企業の体質によることなんだろうと割と本気で思います。

 

つまり、世界の変化に、日本企業はついていけていない…とも言えますかね。

 

いやいや、んなことない!とおっしゃられる方も多くいらっしゃることだと思いますが、あえて僕はそう言いたい。

なんというか、固定観念の塊が日本の企業の根幹にはびこっていて、何も変わらない、何も変えられない結果、爆発力を持った企業が生まれないように感じます。

 

その影響が、この日本株の成長力に影を落としているやもしれません。

 

そう考えると、果たして日本株に投資する価値が、本当にあるのかどうか。

いくら分散投資としても、成長しにくい日本という土壌に投資する意味は本当にあるのか、よくよく考えなければいけませんね。

 

おわりっ


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